Z会は難関校の進学実績をもつ個人指導塾で有名ですね。そんなZ会ですが最近は、幼稚園生も習える幼児コースの通信教育も始まっています。
幼児コースは、通信教育なので、個人指導のように通学の手間もなく料金も手頃で続けやすいです。
他の通信教育と比べても、実際に体験することを一番に考えた教材になっていて、学ぶ楽しさを知ることができるような作りになっています。
今回は、Z会の幼児コースについて、内容や料金を始め、口コミまで詳しく紹介します。
Z会幼児コースはどんな内容?
Z会の幼児コースは年少・年中・年長コースの3つがあります。各コースで学ぶ内容や、教材の内容についてお話ししていきましょう。
年少
年少コースは、「ひらがな」「言葉」「数・形・論理」「生活」について学ぶことができるカリキュラムになっています。
「ひらがな」は年少コースで一番重点的に学ぶ科目です。カードや表を使ったワークでひらがなに触れることによって、遊び感覚で字の読みを覚えられます。
「言葉」のワークでは、絵本の内容をひらがな文で表現しているので、言葉の意味も一緒に覚えられますよ。
8・12・3月は復習回になっていて、それまでに学んだ内容をもう一度学べるので、年少のお子さんでもひらがなが定着するでしょう。
ひらがなを読めるようになれば教材を自力で読む力が付くので、早い時期から念入りに練習するようになっているようですね。
体験型教材「ぺあぜっと」では、身近にある物を使って知的発見につながるワークができるようになっています。
例えば「はさみのちょっきん」は、はさみを使って色々な形の紙を作る課題です。自分の手で紙を切ることで、形の種類や仕組みを自分の手で知ることができます。
他にも親で料理する「食育」、一人でできることを増やす「身支度・お手伝い」も、絵本で面白く教えてくれるんです。
勉強に必須の「ひらがな」の読み、自立力を養う「生活」が充実しているのが、年少コースの特徴ですね。
年中
年中コースは「ひらがな」の書き方を学び、Z会へ提出する課題もあるカリキュラムです。
年少で文字・言葉を覚えたら、年中では自分で字を書いて表現するワークを念入りに行います。
「ぺあぜっとシート」は「あなたのすきなたべものは?」といった問題に、字や絵を書いて解答し、Z会に送る教材です。
答案を送ると、約3週間で担任の先生手書きの「おへんじシート」が届きます。文通をしているような感じがして、お子さんの表現するモチベーションを高めてくれるでしょう。
「かず」の課題でも、「はさみは〇コ、消しゴムは〇コ」と物の種類ごとに数えるなど、年少コースから発展した問題に取り組むようになっています。
年度の後半では簡単な足し引き問題もあり、小学生の算数に繋がるトレーニングもできますよ。
年中コースの特徴は、一人で勉強するための「読み書き」を学びつつ、ぺあぜっとシートで表現する楽しさを育めるところにありますね。
年長
年長コースは小学校での生活を準備するカリキュラムで、特に「数・時計」重視のワーク内容になっています。
小学校に上がって一番大切なのは、時間に沿って自ら行動して、集団生活を送れるようになることです。
その点を踏まえて、年長コースでは日付の感覚や時計の見方を重点的に勉強します。
ドリルを解く以外にも、絵本を読んだり、時計の模型で動かしたりと色々な方法で学べるので飽きることなくワークに取り組めるでしょう。
一方で、文字の読み書きも一歩進んだ課題に取り組みます。
同音異義語や反対語、擬音語など、言葉の種類を意識しながらボキャブラリーを豊富にするような内容になっています。
年少~年中で読み書きを学んだお子さんなら、徐々に一人で勉強できる力が見に付くはずです。
そのほかにも買い物の仕方・交通ルール・季節の種類など、生活に関わる総合的な知識を養うことができます。
生活に役立つルールや知識を学び、来年度の小学校に備えられるのが年長コースのカリキュラムです。
Z会幼児コースの特徴
まずは年少~年長コースについて、内容をざっと紹介させていただきました。
通信教育ではタブレットやアプリを使ったサービスもありますが、Z会の幼児コースは基本的に紙の教材を使い、機器を使った勉強はありません。
ですが、紙の教材を基本にしていることはメリットもあります。続いては、幼児コースの特徴とメリットについて解説していきましょう。
シンプルな教材
Z会幼児コースの教材は基本的に以下の4つの教材が届くようになっています。
教材の種類 | 教材の内容 |
---|---|
体験型教材「ぺあぜっと」 | 親子で取り組める教材。1回当たり20~30分の教材が毎月4種類。 |
保護者向け情報誌「ぺあぜっとi」 | 他の教材の解説や子育てについてのトピックスが載った親向けの本。毎月1冊。 |
ワーク教材「かんがえるちからワーク」 | 「ことば」や「かず」をワーク形式で学べる教材。1回当たり5~10分の教材が24回分。 |
副教材 | 年少:絵本、ひらがな表・年中:まな板、鉛筆・年長:かるた、地球儀、時計の模型 |
副教材の一部を除いて、紙の教材が送られてくるというシンプルな通信教育ですね。
ですが、Z会の幼児コースはお子さんの「後伸び力」に繋がる「自信」「挑戦」「発見」「創造」「対話」を育ててくれる教材構成になっています。
ワーク教材の「かんがえるちからワーク」はドリル形式の問題集です。お子さんが自分の手で書いて正解を導き出すことで、勉強に「自信」がつきますね!
教材で学ぶ内容も「ことば」「自然・環境」「数・形・論理」「生活・自立」「表現・身体活動」と多様で、知らないことも楽しんで「挑戦」できるようになります。
体験型教材「ぺあぜっと」は、親子で考えたり料理をしたりしながら取り組む教材です。
見るだけは分からないことも直接経験することで思い出になりますし、自分だけの新しい「発見」につながるでしょう。
ぺあぜっとの教材は、組み立てて終わりになるようなものではなく、どうすれば上手くいくか自分で考えなければいけないようにしてあります。
材料も紙・はさみ・野菜など身近にある物を使うので、家庭にある物を工夫して使う「創造」力が育つでしょう。
さらに、教材の内容は生活で活用できることも多く、親子の「対話」を促す構成になっています。
保護者向け情報誌「ぺあぜっとi」には、教材の狙いや、お子さんにどう接するのが成長にプラスになるかも書かれています。
お子さんは教材に取り組み、保護者の方はぺあぜっとiを読んで、親子の絆を深めることもできるでしょう。
このように、Z会幼児コースの教材はシンプルでありながらワークドリルと体験学習タイプの二つで学習します。
先のステップとなる小学生になったとき、自分の手と頭で問題を解く力を育んでくれるのが、最大の特徴です。
家でできるので楽チン
Z会といえば個人指導塾で有名です。その他にも、最近は幼稚園生から通える塾や英会話教室もありますね。
しかし、幼稚園の送り迎えに加えて別の教室の送迎が加わると、かなり通学の手間がかかります。二度送迎するとなると家事・仕事との両立は難しいでしょう。
それに比べてZ会の幼児コースは通信教育なので、勉強は家でできて楽チンです。
教材は基本的に保護者の方と一緒に取り組むものですが、ワークドリルは1回あたり5~10分で終わるので負担も少ないです。
時間がある休日はもう少し時間がかかる体験型教材「ぺあぜっと」を使って楽しみながら勉強したりもできます。
ワークドリルは毎月24回分、ぺあぜっとは毎月4回分とほどよい量なので、積ん読状態になる心配もありませんよ。
教室よりも料金が安い
教室を比較した時の特徴として、Z会の幼児コースは圧倒的に料金が安い、ということがいえます。
教室や塾に通うとなると、月謝で5,000円かかるところはザラで、中には10,000円以上かかるところもあります。
学ぶ内容は初歩的にも関わらず、大人が学習サービスを利用するのと遜色ない料金が発生するので、通わせるか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
Z会の幼児コースの料金は、月々2,000円前後と、他の通信教育と比べてもかなりリーズナブルです。
進学実績をもつZ会の教材を、この価格で利用できるのは、質・量ともにお得であることは言うまでもないでしょう!
Z会幼児コースの料金
他の教育サービスと比べても安いとお話ししましたので、続いてはZ会幼児コースの料金・支払い方法についてお伝えしましょう。
毎月払い | 6ヶ月払い(5%オフ) | 12ヶ月払い(15%オフ) | |
---|---|---|---|
年少コース | 2102円 | 1996円(11976円) | 1786円(21432円) |
年中コース | 2799円 | 2659円(15954円) | 2379円(28548円) |
年長コース | 2848円 | 2605円(16230円) | 2420円(29040円) |
※()内は6ヶ月・12ヶ月単位の料金額
年度が進むに連れて料金は上がるものの、3,000円以上かからないのはかなりいいですね!
また、まとめ払いすることで割引が適用されます。12ヶ月払いは毎月払いに比較して実質1ヶ月分の料金が浮くことになり、とてもお得です。
支払い方法は「クレジット決済」「口座引き落とし」「現金振込」の3つがあります。
クレジット決済・口座引き落としについては、インターネットからの手続きのみ受け付けているようです。
現金振込で入会した後で別の支払い方法に切り替えることもできますが、既に振り込んだ分は切り替えの対象外になる点にだけ注意しましょう。
Z会幼児コースの口コミ・評判
Z会幼児コースは2008年に始まってから多くのお子さんが受講して、口コミもたくさん寄せられています。
年少から年長まで、Z会の通信教育を利用した感想を見ていきましょう。
年少:興味や自主性が発達する課題が良い
幼稚園でも絵本の読み聞かせなどはありますが、幼児コースの教材は考えて解く問題も出題されます。
聞くだけの受動的な勉強ではなく、自分から考える構成になっているので、お子さんの興味や自主性も育つことでしょう。
年少:親の労力もそれなりにかかる
幼稚園生の幼児となると、教材の字を読むことはできないので親が一緒であることは必須です。
教材のテキストは全てひらがなですし、幼児コースはひらがなの読みを学びますが、子供一人で自習するのは難しいでしょう。
口コミのように大変に思われる方もいるかもしれませんが、親が勉強についてあげることは、お子さんの向学心に大きな影響を与えます。
面倒と思わずに、お子さんとの思い出作りと考えて寄り添ってあげましょうね。
年少:教材が楽しそう
教材には動物や果物のカラフルな絵が載っているので、年少のお子さんでも楽しく本を見ることができます。
保護者の方と繰り返し読みこんでいけば、楽しみながら読み方を覚えられますね。
年中:それほど難しくなく、ちょうど良いレベルです
進学指導で有名なZですが、幼児コースでは学ぶ楽しさを第一に教材を作っています。難易度はお子さんの年齢に合わせて丁度いいレベルになっています。
小学校で学ぶことを先取りしたようなものではなく、あくまで幼稚園生が考えて解ける教材になっているので安心してくださいね。
年中:年中からですが、十分間に合うと思います
年中コースで学ぶ内容は、ひらがなの読み書きを中心に、易しめの足し引き算などです。
ふだんの生活に触れる物に絡めて出題してくれるので、途中から習いはじめたお子さんでも問題なく受講できるでしょう。
年長:面倒臭がりな子供だと親の負担がかかりがちです
幼稚園生といえばジッとしているのが難しいくらいの遊び盛りで、勉強を面倒くさがるお子さんもいることでしょう。
Z会の教材は遊びに関連付けてある課題も出てきますが、本を読む習慣を身に付けるまでは親の負担も多いですね。
家族から勉強するよう働きかけるよりも、教室に通学するほうが素直に勉強してくれる場合もあります。
自宅での勉強をあまりに嫌がるようであれば、別の学習サービスの利用も検討した方がいいかもしれません。
年長:子供が熱中する課題があって良い
遊び好きなお子さんでも、教材の内容と好みがマッチすれば熱中して読んでくれるようです。
年長コースは時計や生活ルールなど、生活に則した物事を学べます。色々なことを知ることで、身の回りに対する「気付き」も増えることでしょう。
キャンペーンでプレゼントがもらえる!
Z会幼児コースは現在、期間限定の「春の早期入会キャンペーン」を実施中です。キャンペーンの詳細は、以下の通りです。
キャンペーン期間 | 2019年1月30日(水) |
---|---|
対象者 | 期間内に入会手続きを行う |
特典の内容 | 全員:かんがえるちからワーク準備号(全8回分)・ぺあぜっとファイル 年少:ひらがなわくわくシート・もちものスタンプ・アニバーサリーシート&シール 年中:イーマルエプロン 年長:かたちパズル |
お子さんの年齢にもよりますが、5~6つの知育グッズがプレゼントでもらえるようになっていますね!
キャンペーンを適用するには、2019年1月30日までに入会の申し込む必要があります(期間内必着)。
Z会のホームページからであればすぐに入会できるので、キャンペーングッズをもらいたい場合はインターネットでの手続きがおすすめです。
Z会幼児コースによくある質問
最後にZ会幼児コースについて聞かれることの多い質問についてお答えしていきます。
これまでお話ししてきた内容に加えて、先取り受講や途中から受講できるかについても解説していきますね。
先取り受講は可能?
Z会の幼児コースは、先取り受講(受講月よりも先の号や上の学年のコースを利用)することはできません。
お子さんによっては現在受講中の教材が簡単に感じることもあるかもしれませんが、受講するペースを早めることはできないようです。
キャンペーンはある?
あります。現在、2019年1月30日までに入会した方限定で特典がもらえる「春の早期入会キャンペーンを実施中です。
特典としては、新学年になるお子さんの予習ドリルとなる「かんがえるちからワーク準備号」や、体験学習で役立つグッズが5~6つ付いてきます。
もらったプレゼントはその年度の学習に役立つグッズばかりなので、入会を考えている方はぜひ利用しましょう。
幼児教室とどっちが良い?
通信教育である幼児コースと通学する幼児教室、どちらがいいかはお子さんの性格やご家庭の状況によって異なります。
例えば人見知りが激しいお子さんの場合は、他のお子さんや先生と習い事をするよりも通信教材の幼児コースが合っているでしょう。
一方、家の中で一緒に勉強する時間が取れないご家庭や、保護者の言うことを聞いてくれないお子さんの場合は幼児教室がいいでしょう。
どのサービスを利用するかは、あなたとお子さん、それぞれのことを考えた上で決めてくださいね。
英語を学べる教材やコースはある?
Z会幼児コースは英語を学べる教材はありません。
ただし、幼児コース受講中のお子さんはZ会が開いているオンライン英会話サービス「リップルキッズパーク」を5%引きで受講できます。
リップルキッズパークも自宅でパソコンを使って勉強でき、年中から受けられます。英語学習にも力を入れたい保護者の方は、チェックしてみましょう。
いつから始められる?
Z会の幼児コースは4月から年少になる3歳から、いつでも始めることができます。
4月を過ぎた後、年度の途中から受講した場合は、その月の号が届くようになっています。
受講開始前の号も取り寄せることができるので、年度の途中であっても気にせずにはじめてくださいね!
早生まれでも大丈夫?
Z会幼児コースは小学校の授業の先取りではなく、考えることで解る内容になっているので、早生まれのお子さんでも大丈夫です。
また、教材は基本的に親子で一緒に解いていく前提で作られています。
生まれ月でサポートの度合いは多少異なるかもしれませんが、親子で解いていくという部分は変わらず、ご家庭それぞれのやり方で勉強していけますよ。
Z会幼児コースまとめ
Z会幼児コースは、年少から年長までのお子さんの「学ぶ楽しさ」を育てることができる通信教育です。
教材は親子で一緒に取り組むことを想定して作られているので、親子の絆を深めることができるのも特徴です。
学べる内容もひらがなの読み書きや数・時計とさまざまで、小学生の下地を作るのにも最適です。価格も手頃なので、自宅学習を考えている方は試してみてくださいね!
